突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
翔くんの男らしい一面を見て、ライブのドキドキ感よりも翔くんに対してのドキドキが上回っている。


こんなのってただの自然現象だよね?


そう思いたい。思いたかった。


「そうよ。翔くんは同じグループのメンバーであって、好きな人じゃないんだから」


私は必死に言い聞かせた。翔くんは口が悪いけど、油断するとすぐにでも好きになってしまいそうなカッコ良さだから。


ガチャッ


「お疲れ」


イスに座ったまま頭を抱えていると、突然ドアが開いて背後から声が聞こえる。その声にまたも心臓がドキドキと高鳴った。



だって、それは...翔くんの声だから。



「翔くん!お、お疲れ様です」


「お前、意外と頑張ってたな」


「ほんとですか!?」


大和くんと陽希くんはまだ戻って来ていない。控え室には私と彼の2人きりだ。いやが上にも緊張してしまう。
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