突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「そんな事覚えてないって。でも、他のヤツはダメなんだ」


翔くんの言い分はメチャクチャだ。


こんな人にドキドキしてた私もきっとどうかしてた。


彼の勝手な口ぶりにすっかり夢から覚めた気分。


ほんと、この人って最低だ!


この勝手な人の事を、私は嫌いになってしまいたい。


ていうかちょっとだけ嫌いになってる。


もう、こんな人とは一緒にいられない。


そう思い、部屋を出ようとドアに手を掛ける。彼の声が私を呼び止めた。


「待て...お前は俺のペットだ。俺以外のヤツに触れさせるなんて許さねえ」


翔くんは至って真剣。だけど何も「ペット」って言い方しなくても。


いくら何でも下に見過ぎ。


てっきり謝るのかと思ったのに。


やっぱりこの人とは合わないな。


そして再び部屋を出ようとする。
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