突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「あ、あのっ!私、仕事中なので」


何かこの人、イケメンだけどヤバいかも。


私はすぐさま心を閉ざした。この人とこれ以上話してたら、何か面倒な事に巻き込まれそうだ。


「そんな事言わないで。今停めてある車の中にいるから」


「いるって...誰がですか」


「だから、アイドル本人がいるんだよ」


そんな事を言っても胡散臭い事に変わりはない。


だけど私が怪しんでいると察したのか、その人は諦めて出て行った。


「どうした?」


「...あ、店長」


店長が心配して様子を見に来る。おそらく防犯カメラでやりとりを見ていたのだろう。


「怪しい男の人が来て...『アイドルにならないか』って」


「いきなりか。怪しいな...」


店長も頭を抱えている。そうしているとさっきの男の人が戻って来た。
< 5 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop