突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「な、何か用ですか?」


「翔が呼んでる。さっさと行った方がいいんじゃない?」


陽希くんの思わぬ一言に、背筋がゾッと寒くなる。重い足取りでリビングを出ると、そーっと部屋のドアを開けた。


「...あの、な、何で、しょうか...」


おそるおそる顔を覗かせる。翔くんはしんどそうに起き上がった。そこには気まずそうな大和くんもいる。


何となく状況が分かってきた。途端に冷や汗が頬を伝う。


「...とりあえず、そこ座れ」


そう言って翔くんが指差したのは大和くんの隣。やっぱり...と思いつつ拒否出来そうもないのでしぶしぶ隣に正座した。


「...あのぉ...そんなに睨まれたら怖いです」


「黙れ」


「...はい」


翔くんは眉間にシワを寄せて私達をギロッと睨みつける。そのまま意味もなく沈黙の時が流れた。


「...あのさ」
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