突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「...私、あなたとは関わりたくありません。苦手です...」


思っていた言葉が、口をついて飛び出した。


しばらく彼の返事が返って来ない。


「...そんな事俺は知らない。お前は俺のペットだ」


だけどやっぱり、彼に私の日本語なんて通じない。身勝手な俺様体質は全く変わっていなかった。


「お前は俺から離れるな。俺の傍にいればいいだろ」


「...嫌です。私はあなたの傍になんて...」


あなたの傍にはいられない。


きっと私は、いずれ翔くんの存在に耐えられなくなる。


だから放っておいてほしいのに。


彼にはそんなつもり、全くないらしくて。


「今日からここに住めばいい。そしたら四六時中お前を好きに出来るからな」


またそんな勝手な事を言う。


だけどもう、振り回されるのはこれっきり。
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