突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「大和、分かってるよな?」


「何それ。知らなーい」


モヤモヤとした黒いオーラが2人から醸し出されている。陽希くんは1人平和にペロペロキャンディーを舐めながらスマホでお笑い番組を観ていた。


そんな中、ようやく海に到着する。翔くんが路肩に車を停めるとみんな一斉に飛び出した。


「大和!海だぞ海!」


陽希くんは子犬みたいにピョンピョンと跳び跳ねている。


「はいはい。陽希はちょっと落ち着きなよ」


そして中身も大人な大和くんは至って落ち着いている。


「海ごときで喜べるなんて、陽希はまだまだ子供だな」


翔くんはというと、目を半開きにしたままボーッと海を見つめている。


私はこれからみんなと過ごす時間を想像してワクワクしていた。



早く水着着たいなぁ~。


海なんて超久しぶりだもん。
< 64 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop