突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
...ダメだ。可愛過ぎるよ...



「ね、お願いします。言って...?」


甘えて彼にキスをする。彼の「デレスイッチ」を押してしまったのか、彼はついに「デレ」を完全解放させた。


「バカ、メチャクチャ好きだっつーの」


2人きりの車内でリップ音が響き渡る。何度唇が離れても、求められるままに重ね合った。


「もう、お前の事離したくない...俺の事だけ見てろ、なつめ」


吐息が混ざるほど近くでそんな事を言われて、胸の中がいっぱいになる。



私、ほんとに幸せかも...



見つめ合いキスの余韻に浸っていたらいきなり後部座席のドアが開いた。そこにはやっぱりと言うべきか、2人が立っていた。


「いや、待ってようかと思ったんだけどさ。長くなりそうだから待てなくなって」


「ったく、2人がいないと思ったらこんな所でイチャついてたとは。なつめもなかなかやるな」
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