突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「あのぉ...夢ですよね?これ...」


って言ったのに、私の「夢であってくれ」という思いはすぐに消し去られた。


「夢じゃないんだな~、これが」


そのスーツ着た男の人がキッパリと否定して、私の口は極限まで開いた。


「俺、彼らのマネージャーね。よろしく」


まだ「アイドルになる」なんて言ってもいないのに名刺を渡される。そこにはその人の名前が書いてあった。


「...安藤(あんどう)、さん...」


ウッソ...この人マネージャーだったんだ。だからスーツか...


って、納得してる場合じゃない!!


「何で私が男性アイドルなんですか!?」


そう、一番の問題はそこだって。


それが解決しないと...っていうか解決したって断るけど。


「可愛い中に溢れるこの情熱ホルモン...これを俺は求めていたんだ!」


「はぇっ!?」
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