突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
とことん、この子は悪い子だなぁ...


バレないようにコッソリとタメ息をついた。結城さんは相変わらずニコニコした笑顔を崩す事はない。


ひたすらに怪しいけど。


「とにかく...邪魔だけはしないでもらえるかな?」


笑っているけど、彼女の目は本気だ。とにかく怖いので高速で頷いた。


「ありがと。あなたとはいい関係でいられそうね」


彼女はフッと不適な笑みを浮かべると翔くんの元へと駆け寄って行く。


私は恐怖のあまりその場に座り込んだ。


「大丈夫?なつめくん」


へ?


聞き慣れた声が頭上から聞こえる。見上げると、そこには大和くんと陽希くんがいた。


「えっ!?な、何で...」


「僕達も特別に入れてもらったんだよ。お前らをからかおうかと思ってさ」
< 90 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop