突然降ってきたキセキ~今日から私がイケメンアイドル!?~
「ふふっ、そうですか」


一瞬だけイラッとしたけど、どうでもいい。


この撮影が上手くいくなら、何でも良かった。


「翔くん、なつめくん、早く!」


スタッフさんに呼ばれ、すぐさま私達は返事をする。



ついにキスシーンが始まるんだ...



緊張で足が震えてきた。そんな私を見て、翔くんが不意に近づいて来る。


チュッ


「...っな...!」


彼は台本で口元を隠してキスをしてきた。企んでいるような笑顔が憎たらしい。


「...今の、絶対にバレてる...」


「いいじゃねえか。緊張もちょっとはほぐれただろ?」


あ...そっか。


翔くん、私が緊張してるの気づいてこんな事...
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