スコール
リコの家に着いた。

「先に上がってて」

ガチャっとドアを開けるとピンクで統一された
可愛らしい部屋が広がる。

ソファとベッドの間にはクマの大きなぬいぐるみが置いてある。
あたしの部屋は殺風景だから こう言うところはほんとに憧れるんだよね。

っていうかリコらしくなくて 笑う。

初めてこの部屋に入った時は
驚いたシンプルなモノトーンな部屋を想像していたから。
リコは「リコにも女の子らしいところはあるんだよ」って言っていた。

「おまたせ!お菓子ぜんぜん無かった。もういいよね?着替えたらすぐ出るし♪」

あたしはリコの家に普段から泊まったりしてるから
何着か私服を置いている。

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