スコール
ピンポーン ♪

勢いよくガチャッ 玄関の扉が開いたと同時に
ゴツッ!!!?!!
と鈍い音がした。
「は〜い!待ってたよ〜お2人さんっ!!」
元気良さそうに拓真が玄関から出てきた。

あたしの目の前には
おでこを抑えながら殺気立つリコがいる。

「拓真!!! いつも確認してからドア開けなさいっていつも行ってるでしょ!?」

終始ブチギレ状態のリコ。

「いや〜、どーせ俺らんとこに来る客なんて
お前かお前しかいね〜じゃんっ!あはっ☆
さあさあ入った入った!!」
って全く詫びることなくあたし達を部屋に招いた。

「機嫌直せよ。お詫びにサイダー買っといたから飲めよ〜 酒もあるぜ!リコ不細工になんないように ちゃんとおでこ冷やしとけよ~」
って言いながら拓真はタバコを吸いにベランダに出て行った。
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