スコール
「リ～コ！あたし今日はもう帰るね！洗濯物干しっぱなしだし」
彼女は寝っ転がったまま時計をみた

「ん～。もう７時か～早いな。でも海都に洋服みてほしいからリコもう少しだけ待ってようかな。」
「そう言うと思ったよ！」

そしたら隣でウイイレに夢中だった海都がパっとこちらを振り向いた。
うげっ気が付かなかったと言わんばかりに
目を泳がせて
「本当に、君たちはいつもに増して可愛いよ」
って真顔で言いだすもんだから　笑ってしまった。


「今日、雨降るって言ってたけど傘持っていくか？」
玄関をでるときに海都が傘を渡してくれた。

でも，外は綺麗に晴れていて
雨の降る気配はなさそうだった。

「ん～。いいや！ありがとう家すぐだし、あたし案外晴れ女だから！」
「だなっ！またこいよ」

手を振って
あたしはその場を後にした。

< 24 / 85 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop