スコール
3
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家に着いて お風呂に入り
冷え切った身体を温める。
芯から指先まで解凍されていくような気がした。

お風呂を上がる頃には、雨も上がり
少し生温い 夜風が頬を撫でる。

今日来ていた服、明日 リコに返さなきゃだから
洗濯機を回す

もう、家に着くころには雨は上がっていた。

初夏の夜気温は丁度いいから
朝までには乾くだろう。

洗濯機を眺めていたら
さっきのことが浮かんできた。

背が高かったな。
髪の毛は 黒かったな。
髪型は… 雨に濡れてたからわかんない。
たぶん短めだと思う。
ピアスがあったような気がする。


何者だったんだろう。
ただのお節介の雨男?(笑)
傘を配ってる 妖怪?(笑)

なーんか腑に落ちない。


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