スコール
目覚まし時計が鳴った。

いつもより少し早いだけなのに
低血圧のあたしにはダメージが大きい。


制服は無いし
中間服だし
本当に萎えるよ。

朝ごはんも食べる時間はなさそうだ。

箪笥の底から学校指定のダサいジャージを引っ張りだして身につける。

もう本当に暑苦しい。

とりあえず、ジャージだから誰が着ても一緒なんだけど、鏡の前に立ってチェックする。

まあ、こんなもんか。って(笑)

朝から気分がいいのは久しぶりだね。
鏡の中のあたしに笑いかけた。

家を出てからリコにメールを打った

《ジャージ登校。東門のいつものフェンスから侵入する( ̄^ ̄)ゞ》

5分もしないうちに

《了解した!藍の着地点で待つ(`_´)ゞ》

さすがにリコこれは笑っちゃうよ
なんのミッションだよ

先生にバレたら面倒くさいから
気持ちは急いで学校に向かった。


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