スコール
そこから
お昼まであたしたちは
宝箱をあけては閉めて
あけては閉めてを繰り返した。

宝の地図に✖️が着々と増えていく。

「川瀬と大橋はなんで あんなモテモテなのに彼女いないの?」

あ、たしかに
教室でも近くの席でよく4人で一緒にいるから
わかるけど、2人はよく呼び出されたり手紙を貰ったりしている。

「別に、そんなモテてねーよ、そろそろ川瀬って呼び方やめてくれ(笑)凌でいいし。」
「あ、俺も!奏多のがいい!♪ そっちの方が仲よさそうじゃん?」

「了解!野球部とサッカー部は本当に憧れの的って感じよね〜リコも入部しようかな。モテたいし。」
「お前は即戦力になりそうだな。」
「リコ確かこの前の身体測定で握力50だったくない?50mも相当速かったし。」
「ちょ、藍!言わないでよ〜」
「レギュラーの座やべえな。」
「中学の相田伝説と言えばお前ゴリラ片手で張り倒したらしいじゃん。」
「あ、俺もそれ聞いたことある!他校もみんな震え上がったなあ」

あたしら3人はゲラゲラと笑った

ゴリラ片手はやばいって!!

リコは はぁ!?そんな変なのまで回ってんの?勘弁してって感じなんだけど。

奏多を1発どついた。


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