スコール
お昼休み

彼らは同じ部活の人とお昼を食べに出かけて行った。

残されたあたしたちは
中庭のベンチに座って 朝買ってきたお弁当を、開く。

「いっただきまーす!!」

朝から動きまくってヘトヘトだ。
最初の一口ってなんでこんなに美味しんだろ。

「あー、天気よすぎ。光合成する〜〜」

リコがごろんと横になった。
あたしも隣に寝転がった。

のんびり過ごす時間は
あっという間にすぎて午後の宝探しが始まる。

あたしも3人に負けじと
血眼になって探した
だけど、一向にみつからなくて
二手に分かれて探すことになった。

私は凌と一緒にいる。

「藍って、入学した時の雰囲気かわったくね?」
「え?」
「だってあん時の殺伐とした空気怖かったし」
「確かに。あの時は本当に よくなかったよね。んー暗黒の中二病って感じ (笑)」
「なんやそれ」

「今のほうがいいよ。」
「ありがと。三人のお陰。」

なーんか照れ臭くて ペロッと舌を出した。


結局このまま 終了の合図がなってしまって
惜しくも 優勝を逃してしまった。

優勝は逃したんだけど
違うグループの子と話したり

なによりリコ隊長グループの仲が深まった。
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