スコール
「拓真ぁ〜 タバコ買いにいこーぜ!」
「あ、リコ アイスいるからついてく!拓真来なくていいよ!」

海都さんが、玄関に行ったのを見計らって
リコが拓真に ベーって 舌を出した。

「俺のハーゲンダッツも買ってこいよ!!」
「あたしも〜!!!」

この声が届いたか届いてないかわからないが
パタンと扉がしまった。

はーあっ
チラッと寝ている晴の方を見ると
目があった。

…あ、起きてた。。

逸らしたいのに、逸らせない。
しばらく2人は見つめあった。

「…あ…ぃ…?」

彼が口を開いた。

あたしの名前を覚えてる。

コクンと頷いた。

彼はヘラッと微笑んでから
また寝てしまった。



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