どれほど好きかと言われても
そういう無邪気なところにみんな惹かれてるんだよって、ほんとなんで分かんないかな。
「川島、あの、さっきはごめん」
先輩は急にもじもじし出した。
「別に」
「でっ、でもね、だってその、覚えて…」
「覚えてないわけないでしょ」
俺は先輩の言葉に重ねるようにして言った。
「俺はあんたの彼氏だよ。彼女の誕生日を忘れるはずがない」
先輩は目を見開いた。
「だ、だって、昨日『さあ』って言って…」
「っ、それは、照れただけ。覚えてないなんて、一言も言ってないでしょ」
照れ隠しするように早口で言えば先輩は更に目を見開いた。
それから先輩は笑い始めた。にやにやしてる。
むかつく。
「何笑ってんですか」
「べっつに~?」
この嘘つきが。
「プレゼント渡そうと思ったんですが、やっぱやめときます」
俺がその場を立ち去ろうとすれば先輩は「ごめんって、川島ぁ!」と縋り付いてくる。
ほんと小型犬みたいな人。尻尾が見えてきそうだ。
「川島、あの、さっきはごめん」
先輩は急にもじもじし出した。
「別に」
「でっ、でもね、だってその、覚えて…」
「覚えてないわけないでしょ」
俺は先輩の言葉に重ねるようにして言った。
「俺はあんたの彼氏だよ。彼女の誕生日を忘れるはずがない」
先輩は目を見開いた。
「だ、だって、昨日『さあ』って言って…」
「っ、それは、照れただけ。覚えてないなんて、一言も言ってないでしょ」
照れ隠しするように早口で言えば先輩は更に目を見開いた。
それから先輩は笑い始めた。にやにやしてる。
むかつく。
「何笑ってんですか」
「べっつに~?」
この嘘つきが。
「プレゼント渡そうと思ったんですが、やっぱやめときます」
俺がその場を立ち去ろうとすれば先輩は「ごめんって、川島ぁ!」と縋り付いてくる。
ほんと小型犬みたいな人。尻尾が見えてきそうだ。