しあわせのプレゼント



────真っ赤な凌也くんが、そこにいた。


こんな顔をした凌也くんを見るのは、あの日以来だった。



“凌也くん、いつもありがとうっ”


“……は、別に”





いつも、本当に。



凌也くんは私のことを、思ってくれていたね。




「…凌也くん、ありがとう。大好き」



「…カコ、」



心臓に悪いといいながら、嬉しそうな顔をする凌也くん。


でもやっぱり、真っ赤だった。



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