しあわせのプレゼント
帰り道。
「あの、凌也くん。手出して」
今度は私から、凌也くんの手を握った。
「……っ。き、緊張した」
「はは、こんなことで?」
「さっき俺にキスし「うるさいっ」
四年も付き合ってきたのに、今になってようやく凌也くんと向き合えた気がする。
ごめんね、本当に、ありがとう。
「……はー、もー」
凌也くんが急にため息をつくから、
不安になってまた見上げると
顔が真っ赤だった。
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