アラシとナギのパンケーキ
『うみのねこ』の庭でノウゼンカズラが咲き始めました。
夏がやってきたのです。
窓から見える大海原はまるでダイヤモンドをちりばめたように眩き、ナギの心を踊らせるのでした。
「夏って素敵! かき氷、水羊羹、ラムネ、スイカ、トマトにきゅうり!」
「ナギ、食べ物ばかりだね」
壺に新しい砂糖を足していたアラシが、手を止めて笑いました。
「他にもあるでしょう? クレマチスに花火に、蛍、それから金魚」
そのときでした。
呼び鈴が鳴って扉が開きました。そこにいたのは、風変わりなラクダでした。
なぜ風変わりかというと、背中に砂がいっぱい入った金魚鉢を担いでいるのでした。
夏がやってきたのです。
窓から見える大海原はまるでダイヤモンドをちりばめたように眩き、ナギの心を踊らせるのでした。
「夏って素敵! かき氷、水羊羹、ラムネ、スイカ、トマトにきゅうり!」
「ナギ、食べ物ばかりだね」
壺に新しい砂糖を足していたアラシが、手を止めて笑いました。
「他にもあるでしょう? クレマチスに花火に、蛍、それから金魚」
そのときでした。
呼び鈴が鳴って扉が開きました。そこにいたのは、風変わりなラクダでした。
なぜ風変わりかというと、背中に砂がいっぱい入った金魚鉢を担いでいるのでした。