不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

チーフがその言葉を口にした瞬間、心拍数が騒ぎだす。


うっすらと額に汗まで浮き出てきた。


手汗が尋常じゃない。


持っていたプリントが見る見るうちに、手汗でゆるやかに波打っていくのを目線の先で捉えた。



私の恐怖は余所に、ヤツがチーフと私に近付いてきた。


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