不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

振り返ったら至近距離にヤツの姿を捉え、
閉まりかけたエレベーターの扉に手を掛けいきなり乗り込んできた。



えっ、えっ!?


いま、藤宮って呼んだ!?



いつもは、「なあ」とか「おい」とか「お前」って呼ぶくせに――。



普段、呼ばれることのない馴染みない呼び方の驚きと今のこの状況にあたふたと慌ただしく心臓が鳴り響いた。


< 122 / 264 >

この作品をシェア

pagetop