不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

立っていられなくて、天宮のスーツにしがみついた瞬間、微かに笑ったような気がした。


甘い吐息が唇をかすめる。


もっともっと、と天宮の首に両腕をまわして強請る。


自ら唇を押し付けて。


まだエレベーター内なのに、
いつ扉が開いてもおかしくない状況下で、本能の赴くまま天宮を求めた。


< 186 / 264 >

この作品をシェア

pagetop