不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

フロア一帯に続く艶やかな絨毯の上を腕を引かれながら歩き、淡い光に照らされたルームナンバーのプレートが目に飛び込んだ。



扉の鍵口にカードキーを通しドアを押す天宮の背後で、予感が的中し胸の高鳴りがピークを迎えていた。



(いつの間にチェックインしたの?)



その先に進む不安と甘い痛みを伴う恋情が複雑に入り混じる。


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