不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜
「だから、いつ私がアンタを焦らしたっていうのよ」
「ここにきてまで、ほんと頭の悪い女だな」
はっ、という乾いた笑いで小馬鹿にした態度に段々と腹が立ってきた。
「なんですって!!」
こんな状況下でもいがみ合う私たちに、甘いムードなんてものはない。
「邪魔だ」
そう言った天宮が慣れた手つきで私の足に触れ履いていた靴を脱がせると、ソファーの向こう側に放り投げた。