不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

「藤宮だろ?」


幾ら待っても返答をしない私に痺れを切らしたのか、ヤツの無駄に整った顔が間近に迫ってきた。



その声に、幾重にも鍵を掛けて心の奥底に封印していた記憶が走馬灯のように呼び起こされる。


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