不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

逃がさないとでも言うような天宮の行動にどぎまぎする。


あまりのうるさい心臓に、後ろにいる天宮にまで伝わるんじゃなかろうかと杞憂する。



「――あっ、はい。失礼します」



私を腕の中に閉じこめて、電話を終えた天宮がため息を吐いた。


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