不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

「うわさ?なんの?」


「お前のことが好きだって女子がいる、うわさだよ」


「へぇ~~っ」



この頃の俺たちの話題といったら、思春期真っ直中の連中がそろって、クラスの女子の中で誰が一番かわいいだとか何組のやつと何組のやつが付き合ってるだの告っただのキスしただのその先まで進んだだのと勉強よりも熱心に語っていた記憶がある。



だから、このうわさも例外ではなく



「反応うすっ!!」


「所詮、噂だろ」



俺にとっては、変わり映えのしないただの日常の一コマにしかすぎなかった。


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