不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜
どす黒いオーラを放って、ヤツが私と高下さんに近付いてきた。
ひいいぃぃぃっ!!!!
「高下、お前。俺をなめてんのか!?」
「滅相もない。面白いから、ただからかってるだけ」
いまにもぶちギレしそうなヤツに、高下さんの能天気な声が反響する。
さすが同期。笑顔でさらりと。
私の意味のわからない感心は余所に、不穏な空気が立ち込める。
こ、これは。
かなりヤバいです……。