不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜
▼5 その瞳の先に

「おい。起きろっ!着いたぞ」


気持ちいいまどろみの世界にいた私は。


ヤツの偉そうな声によって起こされた。


重い瞼を擦りながら、皺になった身なりを整える。


思考が働かない頭で、差し出された掌に腕を伸ばした。


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