不合理なオフィスラブ 〜嫌いな同期との攻防戦〜

その温かい掌の持ち主に、誘導されるように寝起きのおぼつかない足どりで新幹線を降りた。



ガヤガヤと賑わうホームに、働かなかった思考が徐々に覚醒する。



「いつまで握ってる気?」


「ばっ……!」



慌てて、ヤツの手掌から振り払った。


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