俺の彼女がドルヲタだなんて知らなかったんです!?
◇◇
数時間後。
俺はフラフラ、美和はルンルンで人混みの武道館を出た。
いや、まじ疲れた...。
ライブってこんなに疲れるもんなのか?
飛んだり跳ねたり、腕をひたすら振ったり、ここはエクササイズジムですか!?
そして俺の彼女はどうしてこんなに体力有り余ってるんだ!?
会場の誰よりも盛り上がって、うちわと蛍光ライトを振りまわしながら
『SHUN様ァァァァ!!!』
って叫んでたよね!?
危うくヲタ芸しそうな勢いだったよ??
迷惑になるからやめろ!!って止めたけど。
「楽しかったね、柊真くん!!」
「お、おう...」
「次はどこに行こっか?」
うん!!体力底なしかな!?
2時間ぶっ通しでエクササイズのフルコースしたあとにすぐ遊ぶとか、強すぎだろ!!
貧弱な俺を少し休ませて欲しい。
そしてそのSHUN様パーカーたちはとても目立つから脱いでくれ...。