俺の彼女がドルヲタだなんて知らなかったんです!?
はぁぁ...と、額に手を当てるというお決まりのポーズをしながら大きなため息をついた亮介。
その格好を崩さないまま俺を呆れたように見る。
なかなかに面白い光景だ。
「...柊真(トウマ)、お前さぁ。彼女が出来たからって、普通、そこまで人格変わるか?」
「変わっていない。
これが俺の通常運転だろう、我が友よ」
「それだよ!!その話し方がおかしいっつってんだ!!
マジで鳥肌立つからいい加減戻せよ!!」
...そんなに全力で両腕をさすりながら言うなよ。
摩擦で燃えるぞ。
はぁ。
せっかくキメようと思っていたのに...。
が、仕方ない。
このままでは亮介が俺とマトモに会話をしてくれなそうだからな。
「はいはーい、戻しました〜。ちゃんちゃららら〜ん!!
これでいつものO・RE☆」
「...それもそれでキモいな」
「いやまじさっきからお前ひどくね?
戻せって言ったのお前だよね?」
「だってお前ムカつくし」
「...俺に彼女が出来たからだろ?
ふふふ。そうだろ?そーうなんだろー?」
「...うっざ」