もう一人の住人~私が体験した怖い話~
先輩は話し続ける。
「ルールは簡単!みんな、フルーツバスケットって知ってるかな?
つまり、あれです!
例えば私の座っていた椅子を抜きます!」
あぁ、フルーツバスケットか、そう思いながら寮長が椅子を円の外に弾くのを見た。
「これで、私の分の椅子がなくなりましたね。
しかし、私も座りたい!
そこで私がこう叫びます、靴下を履いている人!」
ぱっと先輩達が立ち上がる
私たち1年も反射で立ち上がり移動して座る。
といっても、隣同士でチェンジしただけだけど。
「はい、ここで今真ん中に残ってる人が自分の学年と所属の科。
それから部活をいって、みんなから3つ質問受けてください!」
「...。はいっ。」
真ん中にたっているのは先輩のようだ。
「2年、食物科。合唱部です。
よろしくお願いします。」
その人には好きなアーティストや、好きな食べ物なんかがきかれていた。
そして、答え終わると2年の先輩は私たちの方を見て一年もどんどん質問していいからね。と付け加えた。