もう一人の住人~私が体験した怖い話~
「1年、情報科、カメラ部にはいろうとおもってます。」
「1年、芸術科、テニス部の予定です。」
「1年、スポーツ科...。」
一年があらかたおわる。
そして、私の番になった。
...どうやら、私が最後のようだった。
「えっと...。田中 真綾っていいます。
1年、普通科。茶道部入部予定です。
よろしくお願いします。」
お辞儀を添えて、締めくくった。
「はい、じゃあ、質問ターイム」
寮長さんが楽しそうに手を挙げた。
「は、はい。お願いします!」
私は寮長さんをみて指名した。
「服水色系で統一しているけど好きな色は青ですか?」
「い、いえ。ピンクですっ」
...。青も嫌いじゃないしそうですっていえば良かったのかな?
「ふーん、そうなんだ。
はい、ほかに質問あるひとー!」
あんまり気にしてないみたい。
よかった。なんだかほっとする。