恋人期間0日
3

健診に行くと、病院の前で彼が険しい顔をして立っていた。
私を見つけ、駆け寄ってくる。

「奈々美。」
「どうして、ここに……」
「高梨からここに行けって。俺の子だろ。なんで、俺に言わなかった。」
厳しい口調で言ってくる。

彼にばれてしまった。

好きでもない女との子供なんて、迷惑なだけ。
涙が頬を伝う。

「俺に責任は取らせてくれないの?」

優しい声で彼が問う。

えっ………それは………

「とりあえず、今日は健診のとき、一緒にいるから。
後でちゃんと話そう。」
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