Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
コーヒーをあっという間に飲んだ圭太は、気を取り直し、みんなに指示する。
「えっとさ...頼むから、問題だけは起こさないでくれ」
「分かってるよ〜、圭太さん」
「真浩...お前が一番心配なんだよ。頼むから、マジで頼むから、他校の奴らと揉めんなよ?」
「うん!!」
「...歩、頼んだぞ」
「あぁ、はい。保証は出来ませんけど」
圭太の懇願にあっけらかんと答えた歩は、次はゲームに没頭し始めた。
自由人すぎか...。
「じゃあ自由行動にするか。4時にはここに戻ってこいよ、暗くなるから」
「ご飯はどうするの?」
「少し戻れば売店がいくつかあるらしいから、そこで頼む」
なるほど?
場所がアバウトすぎてよく分からないけど、まぁ何とかなるよね。
それよりお腹空いた...。
携帯の時計を見ると、もう11時半を過ぎていた。
私たち、1時間は歩いてたんだ。
話してたからそんな感じはしなかったけど、結構長かったんだね。
売店探しに行こっと。