Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉



元来た道を少し下っていくと、圭太に聞いたとおり、売店エリアがあった。


って言っても2、3店舗しかないけど、空腹の私たちにとっては嬉しいもの。


良さげなところを見つけて、お弁当を買った。


真浩はサンドイッチ。

歩は...ビール!?




「ちょっ、何買ってんの!?」


「見れば分かんだろ」


「...えーと。きみ、私と同い年だよね?」


「俺は年確されねぇけど、アンタはされるだろ。そこの違いだよ」




何よ、偉そうに...。


見た目がガキっぽいってこと?


すいませんでしたねー、ガキで!!


にしても、お昼ご飯がビールって...。

あんたはどっかの飲んだくれオヤジですか?


一見、ただの好青年って感じなのに。


人は見かけによらないよね。




「歩、みてみてー!!
イチョウの葉っぱで模様つくった!」


「へー」


「あとね、ギンナンとってきた!!」


「今すぐ捨てろ」


「なんで?」


「その匂い、吐き気がするんだよ」




真浩だけかなぁ、外見を裏切らないこの可愛さ。


本当に天使のよう。


...でも、ギンナンは本当に臭いから、捨ててください。



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