Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「...で、一番反省するべきなのは!!」
圭太がキッと私たちの後方を睨む。
その視線はすこし高めのところに注がれていて。
彼が今何をしているのか、手をとるように分かった。
「真浩!!お前だよ!!」
「え〜?」
「えー、じゃない!!今すぐに木から降りてこい!!本来なら怒られるのはお前一人なんだからな!!」
「でも圭太さん、アイツらが悪いよ。
僕をカツアゲしようとしたうえ、『可愛い』連呼したんだもん!」
「お前の怒りの大半は後者のせいだろ!!
毎回毎回、必ずと言っていいほど、他校の生徒を再起不能にするのやめろって言ってんのに!!」
「僕、これでもけっこう我慢したよ〜?」
「...はぁ。悪い、蓮央、たのむ...」
「え、俺?」
頭を抱えてしまった圭太は、蓮央にバトンタッチ。
総長の威厳が発揮されるとき...!?