Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉


...が、しかし。


蓮央はお気楽な雰囲気のままで答えた。




「んー...。たしかに真浩はやりすぎたかもしれないが、相手はここらへんの問題児だろ?
ならお互い様ってことじゃねーの?」


「れ、蓮央!?そこは叱れよ!!」


「だって俺、3人が悪いとは思わねぇよ?
こんなことになると予想はついておきながら目を離してた俺らにも、責任はあるだろ」


「...そう、だけど...」


「ま、今回は警察公認の無罪放免だし。とりあえず真浩がそこの木から降りてくれれば、丸く収まるんじゃね?」


「降りまーすっ!!」




ぴょこんっと降りてきた真浩は、ニコニコしながら蓮央のほうに駆けていく。


...小悪魔だなぁ、真浩。

そういうところも憎めないけどさ。


でも、蓮央が圭太を言いくるめちゃったのは、少し意外だった。


同じように怒られるかと思った。


悪いのは確実に私たちなのに...。



真浩と歩が行ってしまったあと、蓮央は私のほうに歩いてきた。


その目を直視できなくて、なんとなく目をそらす。




「何してんだよ、このバカ」


「いっ...!?」




バシッと頭を叩かれた。


じ、地味に痛い...。


見上げると、蓮央は不機嫌そうな顔で私を見ていた。




「急にいなくなったかと思えば、喧嘩に巻き込まれやがって。何、俺は放置?」


「...え?」


「...って違う。そうじゃねぇ。
とにかく、俺も圭太も心配したんだからな」


「ご、ごめん...」


「ったく...。俺の計画が台無しだよ」




私の頭から、キャップが取られた。


それをふわりとかぶる蓮央。



...計画?



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