Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
気を紛らわすため、歩にまた話しかけてみることにした。
「ねぇ、今日は真浩はいないの?」
「アイツは近くの公立高校に通ってる」
「え、そうなの?頭いいんだね、真浩って」
「あぁ。中学の頃からな」
「そういえば2人って元同級生なんだっけ。
どういうふうに知り合ったの?」
「後ろから激突された」
「はい?」
激突されたって...。
ちょっとよくわかんないんですけど...。
ま、まぁ...
ある意味運命的な出会いなのかな?
あの真浩なら、『どっかーん!』とか言いながら激突していきそう...
...なわけないでしょ!!
キレたら怖いとはいえ、あの可愛い真浩がそんな乱暴なことするわけない。
歩はきっと私をからかってるんだよね。
会話が面倒だからってそこまで適当な返事しなくてもいいじゃん...。
そっちがその気なら、こっちだってやってやるんだから。
「じゃあもう一個質問!」
「早くしろ、忙しい」
「いつから零羅さんのこと好きなの?」
「...はっ?」
歩がゲーム機から顔を上げた瞬間。
『ドンガラガッシャーン!!!
...ゲームオーバーー!!!ざんねん!!』
そんなサウンドが、ゲーム機から響いてきた。
...あっ。