Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
◇◇
ピピピピッ...
いつも通りにけたたましく鳴る、目覚まし時計。
最初は煩わしさを感じていたこの音にも、もう慣れた。
とっくに起きていた私は、わずか2回目のピピピピッでそれを止めた。
...あれから、寝れなかった。
4時から8時までの4時間、ベッドの上でずっと放心状態だった。
...いや、正確に言えば、考えたことはいっぱいあったよ。
でも答えは見つからなくて。
眠気も来ず、ただ暗い部屋で朝を待っていた。
今日は、土曜日。
学校がないのが唯一の救い。
こんな泣き腫らした目で学校行ったら、それこそ二階堂たちに何か言われるに決まってる。
本当は部屋に閉じこもっていたいけど...。
ここは人の家だし、そんなこと出来るわけない。
嫌だなぁ...
どんな顔して蓮央に会えばいいの...。
いや、でも、私は悪くないよね?
...だけど気まずい。
「はぁ...」
仕方なく起き上がり、重い足でリビングへと向かった。