Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉



...えっ?


す、好き...?


蓮央が、私を好き...!?


一瞬停止した思考回路は、次の瞬間にはオーバーヒート。


いきなりすぎてキャパオーバーなんですけど...!?




「ううう、うそっ...!?」


「嘘じゃねーよ」


「だって私、絵里さんの代わりじゃ...?」


「はぁ?」




蓮央が綺麗な顔を歪めた。


何言ってんだコイツ、みたいな顔つき。


こ、怖いんですけど...。




「何言ってんだお前」


「だ、だって、圭太との会話...。半端な気持ちでどーのこーのって言ってたじゃん...」


「あれは俺が絵里の死から立ち直ったのかって意味だよ。引きずったままでお前に手出すなってこと」


「で、でも、わかんないって...!!」


「...あぁ、分からなかったよ。
俺が絵里にしてやれる唯一のことは、アイツを忘れずにいることだと思ってた」




永遠に、俺の心の中で生かしてやること。

それが俺なりの懺悔だ。


...と彼は言った。


そんなにも愛されていた絵里さんは、きっと幸せだったんだろうな。


ううん、今も幸せなんだと思う。


天国に行っても、大好きな人の心の中に生きていられるから。


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