Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
Forth
○笑顔の裏に
次の日、【睡蓮】倉庫にて。
「...つーことで。
俺と咲誇、付き合うことになったから」
蓮央の発言に、圭太以外の3人が目を丸くした。
こんな堂々と宣言されるなんて...
なんか恥ずかしい。
突然、諒真さんがガバッと身を乗り出してきた。
「まままっ、マジかよ、蓮央っ!!」
「マジだよ」
「ぐわぁぁ!!俺のさっきぃぃぃ!!!」
...いや、あなたのじゃないですから。
何で勝手に悲しんでるんですか...。
頭を抱えてうなだれる諒真さんの次に口を開いたのは、真浩。
ニコッと天使のような笑顔を浮かべた。
「おめでとう、2人とも〜」
「あ、ありがとう...」
「ほんとにほんとに良かったよ〜。僕も安心したっ!」
...?
真浩、そんなに心配してくれてたの?
ていうか何を心配してたんだろ。
蓮央が悲しみから立ち直ること...かな?
「そういえば真浩、お前が教えてくれた公園に本当に咲誇がいたよ。そのおかげですげぇ助かった。ありがとな」
「どういたしまして〜」
「でも何で咲誇の居場所が分かったんだ?
歩が調べたんじゃないだろ?」
「何も手がかりがなかったんで、さすがの俺にも無理でした」
「...あはは、僕のカンだよ〜。蓮央さんの家まで走っていけるわけないし、いるとしたら公園なのかなぁって」
どうやら、あのとき蓮央が公園に来てくれたのは、真浩のおかげだったみたい。
私の居場所まで当てるなんて...
しかも天才ハッカーの歩でさえ出来なかったことをやり遂げた。
真浩、一体何者!?