Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉



「...で、歩の両親はモデルなんだよね」


「あぁ」


「いいなぁ〜。やっぱ美男美女なんだろうなぁ...。歩もちゃっかりイケメンだし...」


「は?こんなん普通の顔だろ」




いや、どこが!?

たしかにこのイケメン五人衆の中にいれば特別感は薄れるとはいえ、普通ではないと思いますけど?


口を閉じてればただのクール系王子だから。


うん、口を閉じてれば...ね?


その毒舌さを改善すれば本物の王子なのにな...って、これは余計なお世話か。




「じゃあ最後、諒真さんは?」




彼の両親の仕事、いったい何だろう?


彼をこんなふうに育てたんだもん、その親も自由人な気がする。


お笑い芸人...とか?

あはは、まさかね。


...なーんて思っていると。




「...やだなー、さっきー。俺の親なんか大した仕事してねぇよ〜?」


「え?」


「この4人...いや、この世のほとんどの人に比べたら、あの親父なんかひでーもんよ!!」




諒真さんは、いつもみたいにヘラリと笑いながらそう言った。


でも...

その目が笑ってないように見えたのは、私の気のせいかな?


諒真さん、私と目を合わせてくれない...。




「...さーってと!!暇だし、俺はナンパでもしてこよっかな〜」


「おい諒真、男だけには手を出すなよ」


「出さねーよ!!ホモは真浩と歩だけでじゅーぶんだっつーの!!」


「...やれ、真浩」


「はーい!!一名様、あの世へご案内♪」


「ぎゃあああっっ!!!!」




真浩にボコボコにされていく諒真さんを、みんなは笑いながら眺めるけど...。


私は、なんとなく笑えなかった。


諒真さん、なんか変だった。

何か気に障ること言っちゃったかな...。



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