Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「ったく...。
真浩はやることが派手すぎるんだよな」
圭太がガラス片をゴミ箱に捨てながら言う。
燃えるゴミなのか燃えないゴミなのかは、この際だから気にしない。
「でもまぁ...真浩の登場のおかげで、私は助かったわけだし」
「それにしてもやりすぎ。
バイクで屋内に突っ込むなんて、普通は誰も思いつかないだろ」
「...いや、圭太。多分、歩の影響だ」
「え?
......あぁ、そうか。確かに言えてる」
何かを思い出したように、深く頷き合う2人。
私には全然意味が分からない。
首を傾げる私を見て、蓮央は苦笑いを浮かべながら歩と真浩に目を向けた。
「あの2人にはいつも驚かされんだよ。
【睡蓮】の幹部になるためのテストの時、歩が率先してバイクで倉庫に突っ込んできたこともあったし」
「えぇ!?何でそんなことしたの!?」
「...何でだっけ。圭太、お前覚えてるか?」
「理由なんて無かったんじゃないか?
楽しそうだから...みたいなこと言ってたような記憶はあるけど」
「なにそれ...」
危険すぎるでしょ、どう考えても。
2人が幹部になる時ってことは、中3だよね?
つまり無免許だよね?
無免許の中学生が、人がたくさんいる倉庫に突っ込んだとか...。
一歩間違えれば逮捕だよ...。