Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
混じる吐息も、汗も、涙も。
全部全部、心から愛しいって思えるの。
私を包み込んでくれるあなたが蓮央だから、そう思える。
他の人じゃダメ。
蓮央じゃないと、こんなにも幸せにはなれないよ。
「っ、咲誇...」
切なげに漏れるその声すら、私の胸を高鳴らせる。
...大好きだよ。
ほんとのほんとに、大好き。
幸せって、こういうことを言うのかな
...なんて。
柄にもなくそんなことを思っちゃうくらい、今の私は幸せ。
「咲誇、平気か...?」
「うんっ...大好き、蓮央...」
「...知ってる。ずっと俺のモンでいろよ」
私が頷くと、蓮央は優しく微笑んで。
真っ白になる視界の中で、静かに唇を重ねた。