Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
○初デートと幼なじみ
時が経つのは早いもので、もう11月を迎えようとしている。
だんだん寒くなってきた。
昨日は蓮央が唐突にコタツを買ってきてくれて、私は朝からずっと篭っている。
全身あったかくて、このままテレビ見れるし、ご飯も食べれるし、寝れるし。
これさえあれば生活していける。
コタツってこんなに良いものだったんだ...。
「猫みてぇだな、咲誇」
「だってあったかいんだもん。蓮央も入ればいいのに」
「俺まで入ったら狭くね?一人用だし」
「あ、そっか。私出ようか?」
「...いや、出んな。いい方法思いついた」
ソファーに座っていた蓮央が、私の後ろに移動してくる。
そのまま私を挟むようにしてコタツにもぐりこんでしまった。
「よし。これでいい」
「あの...いい方法ってこれ?」
「当たり前だろ。一人用を買って正解だな」
後ろから抱きついてきた蓮央は、満足げに私の頭に顎を乗せてきた。
...蓮央って普段はクール系で俺様なのに、たまに甘えたなところがあるんだよね。
そういうところも可愛かったりする。
これがギャップってやつ?